オイル選定は慎重に

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    現在入庫中の車両の事なので詳細は伏せたままですが、NSF100でエンジンオイルが合わなかったときに起きがちなトラブルを。
    ピストンをエキゾースト側から見てスカートに細かいツブツブ傷(ブラスト傷)が出来ていたら要注意。
    インテーク側にも出るのですが、よりエキゾースト側の方がわかりやすいです。
    この傷はクランクシャフト内を通過してコンロッド大端部の隙間からピストン裏を冷却するために噴出されるオイルに鉄系の磨耗粉が含まれていると発生し、ほぼ間違いなくクランクシャフトにトラブルが発生している事を示しています。

    コンロッド大端部のサイドクリアランスが使用限度(0.65mm)を軽く超えています。

    ウェブとコンロッドの隙間からのぞくクランクピンが茶色く変色してますね。
    洗浄せずに取り出したままの状態でコンロッドを回すと、スムーズに回るものの僅かに抵抗を感じます。
    触りなれていないと気が付けないほど微妙な抵抗感なのでキックによるクランキングやフライホイールを手で回した程度ではわかりません。
    仮に直前まで異常無く走っていたとしても後数時間から十数時間でクランクシャフト大破に至ります。
    オーナーはお初のお客様ですが、このタイミングでオーバーホールに入れて本当に良かったです。

    オイルクーラー無しの車体でしたが、より厳しい条件で走らせていた車両であってもエンジンオイルがマッチしていればこのようなトラブルは起こりません。
    実際、ピストン裏は焼け色も付いておらず運転状況が異常な高温状態では無かった事がわかります。


    これまでの作業依頼で見てきたエンジンや、自腹テストの結果を含めて相性が悪いと判断したオイルを名指したいところです。
    が、角が立つのもイヤなので逆に自信を持ってお勧めしたり、当店で実際に継続使用しているオイルを挙げると、ワコーズ WR-S と A.S.H. PSE (日常使い)と FSE (レース本番用)だけです。
    お世辞ではなく、適切な使用時間を守りさえすればエンジンの無駄な磨耗を確実に抑えてくれます。
    もちろん対フリクション性能も申し分無いです。

    もちろん、世の中の全てのメーカー、グレードを使ったわけではないですし、あくまでも寿命を無駄に削らないと言う観点での話です。
    ま、選択の自由が有るのがアマチュアレーサーですからね。
    ブランドで選ぶのも楽しみの一つですけど。
    くれぐれも慎重に。


    JUGEMテーマ:車/バイク

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