フロントフォークのことなど

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    フォークのオーバーホール依頼が続いたのでチョット思うことを。
    ミニバイクでの依頼で多いのですが、速い人(エキスパートクラス)と同じ仕様で仕上げてくださいって言われます。
    正直に言ってそんな仕様は無いです。
    いや、正確には”エキスパート専用仕様”は無いです。
    あえて言うと通常作業で仕上げた物の微調整版がエキスパート仕様でしょうか。
    いくつか仕上げメニューは用意していますがそれぞれでラップタイムが0.5秒上がるとかは無いですよ。
    たぶん。
    あ、、リモーションテックフォークバルブは除いてね。


    ※写真はイメージです

    速いライダーは何に乗っても速い事が多いですし、調整で稼げるタイムも1秒に満たなかったりします。
    それじゃ何で速いのか?
    前回の記事にも通じますが、自分が思ったラインに乗せられて、操作しやすいサスペンションの仕様を明確にイメージできるのだと思います。
    さらにはそのイメージを可能な限り正確に出力(自分での作業や言葉に)できる能力も持ち合わせています。
    ダメなところをハッキリ指摘できて、修正する方向をイメージできるとも言えますね。
    ライダーからの要求を満たす調整作業の中で出てきた加工や仕上げ処理が、オリフィス加工であったりシートパイプ研磨、フォークバルブ組み込み、Tinコーティング、DLCだったりするわけです。
    油面の調整ひとつとっても基本値からミリ単位で調整をかけます。
    その作業は実走行を繰り返してダメだしコメントをもらって再調整の繰り返しです。
    これが大変なんですが、決まったときの快感はメカニックもライダー同様なんですよ。
    だから止められないんですね。。

    ちなみにですね。
    油面をミリで合わせるのってシートパイプ式だと構造上エアが抜け難いのでとっても難しいんです。
    私はバネ抜きフルボトムの状態でキャップを閉めてフォークを引っ張り伸ばすことで空気室を陰圧にして抜きますが、それでも簡単には抜けないので時間をかけてしつこくやります。
    このやり方はバキュームポンプ要らずだし現場作業でも有効ですよ。
    お試しあれ。
    バキュームポンプで真空に・・・って聞くことがあるのですが、フォークごときの密閉性で本気の真空を引いたらオイルシールからバンバン空気吸い込みますって。。
    本気の真空を扱っているカミさんが鼻で笑っとりました。

    サーキット走行用でレース出場が前提になると出来ることは限られます。
    もちろん予算面、ハード面での制約もあります。
    その限られた範囲の中で使いこなすためにベストな調整作業が出来るよう最大限の努力はいたしますよ。


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