Think and Feel

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    前回からだいぶ開きましたが初心者向けコラムの2回目を。

    かつて、ブルース・リーさんは「考えるな、感じろ!」と仰いました。
    カッコイイっすね。
    でもライディングの上達には足りないんですよ。
    「考えろ、感じろ!」なんです。
    理由をチョット遠回りでお話しますね。

    moto-GPでも全日本でも勝敗の要因になることが多いマシーンセッティング。
    トップレベルのライダー達だからこそカミソリの刃のような繊細なセッティングが必要で、そのツボが出なかったから結果も悪かったんだろう・・・ と納得できそうな話ですよね。
    まるっきり違うとは言いませんが、少なくとも半分は間違いです。
    セッティングが出ない理由の大きな部分はメカニックがそのマシーンの限界性能で走行していないからす。
    ま、当たり前ですが、メカニックはロガーのデータと睨めっこして(良心的であれば)ライダーのインプレッションを聞いて必要なアジャストをします。
    天上人の話はさておいて、ご自身のサーキットライフと照らし合わせて見ましょう。
    自分自身でセッティング作業を行えるライダーであれば走行中に気が付いたセッティングのズレをピットに戻って変更して確認走行に出ることが出来ます。
    ミニバイクにせよ、ST600にせよアマチュアから地方選手権ライダーレベルまで多くのライダーが経験する作業です。
    この一連が大切なポイントなのです。
    何が大切なのか赤文字にしてみましょう。

    ま、当たり前ですが、メカニックはロガーのデータと睨めっこして(良心的であれば)ライダーのインプレッションを聞いて必要なアジャストをします。
    中略
    自分自身でセッティング作業を行えるライダーであれば走行中に気が付いたセッティングのズレをピットに戻って変更して確認走行に出ることが出来ます。

    この赤文字部分は世界戦レベルのプロライダーとアマチュアライダーの違い、工具を持って作業をする人の違いこそあれ、同じ事(スキル)を指しているわけです。
    同じ事、同じスキルとは「マシーンのあらゆる挙動を感じて、感じた情報を思考して処理し、処理した結果を言葉として表す(工具を持って作業する)」を意味します。
    この意味する部分は初心者・中級者がステップアップして行くための最も基礎的なスキルで、究極的には最高峰クラスのチャンピオンになれるライダーに直結するスキルです。
    稀代のチャンピオン V・ロッシはこのスキルがズバ抜けて高いライダーだと思います。中野選手も同様に高いスキルを持っていましたね。数年前のmoto-GPクラスでのカワサキの躍進はまさに中野選手のスキルによると言っても過言ではないでしょう。

    でも天上の世界には落とし穴があります。
    カッコして良心的であればとしましたが、トップクラスのメカニックとライダーの関係性において、ライダーの要望を100%理解して受け入れるメカニックは少ないかもしれません。
    下手をすると、オレのセッティングに文句をつけるのか!ぐらいのことを平気で言います。自分で走らないくせに変な話です。。(私の考えではですが)
    仮に受け入れるメカニックが付いていたとしても、インプレッションを正確にメカニックが理解できる内容(言葉)として伝えられなければ理想への道のりは遠い物になります。
    こうして考えると、「セッティングに苦しんで・・・」の言葉の取り方も変わりますよね。もしかしたら本音は「メカニックにちゃんとインプレッションを伝えられなかった(言うことを聞いてくれなかった)」かもですね。

    横道にそれました。。元に戻りましょう。

    感じること自体が難しいのですが、感じられないことにはサスペンションセッティングの変更など出来ません。
    タイヤのグリップ(スリップ)感を感じられないことにはブレーキを限界ギリギリまで使うことなど出来ませんし、コーナリングスピードを上げることも出来ません。
    エンジンのパワー感を感じられなければ減速比(スプロケット)の変更も出来なければ、A/Fセッティングのズレやエンジンのヘタリに気が付くことも出来ません。
    どうしたらよいのでしょう?
    残念ながら私も途上の身ですのでハッキリ答えを示す事など出来やしません。。
    でも始まりは考えることだと思います。
    タイヤなりサスペンションの動きを考え想像し、何かそれっぽい出来事を感じたらそれが本当にそうなのか答え合わせをして身体に染込ませる作業の繰り返しこそがスキルを身に付ける道でしかなく、そのスキルを向上させることがライディングの上達につながるのだと思います。

    ついでなので、初心者だからマシーンセッティングは二の次、と思われるライダーやそう言うメカニックが多いように感じています。
    確かに初めて走るライダーに対してはデータ蓄積が無いので手を出せない訳ですが、それではデータも経験も持ち合わせていない初心ライダーは何を信じて進めば良いのでしょうか?
    私は、私が直接的に見ているライダーに対してはレベルの差に関係なく、2度目の走行からヒヤリングしてポジションのアジャスト、サスペンションのセット変更を行います。
    1度目はライダーもマシーンもお互いに海の物か山の物か分かりませんから、基本的なポジション合せ程度が限界です。それもスタンド立てで合せるのと実走行とでは必ずズレますから2度目からが大切なわけですね。
    基本的なセッティングを出せていないマシーンで練習走行に時間を費やしても良い事はないと思いますよ。


    JUGEMテーマ:車/バイク


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